寝台列車 (15/11/16) - ことば集 - 【ニーズを形にする】開発型ベンチャー企業 エイブル株式会社 株式会社バイオット

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寝台列車 (15/11/16)

昔は東京駅からも東海道線の寝台列車がありました。通路を挟んで向かい合わせの2列の3段ベッドに見知らぬ人と乗り合わせ。同室の人に何となく気を遣いながら、"おやすみなさい"と遠慮がちに声をかけ、ベッドにもぐりこみます。朝になると下のベッドはたたんでイスに早変わり。
夜の東京を出発する時、人気のないホームが過ぎてゆくと、人生が過ぎていくようで心がすっと落ち込みます。ゴトンゴトンと列車の音がして寝られるだろうかと思うまもなく不思議に音につられて寝てしまいます。真夜中の無人の沼津駅に列車が止まると、かえって静けさに目が覚めます。時間調整なのか長時間の停車の後"ヒー"という悲鳴のような汽笛と共にゴトンゴトンとまた闇に向かって出発します。
自分の心の動きを不思議に思いながら、機会があればまた乗りたいと思っていた寝台列車は今や殆どなくなってしまい、ホテル代節約のため、時には時間を惜しんで乗った寝台列車は今や高級旅行ツールです。