背伸び (12/02/01)
多い時は10人以上の社員が福島の協力工場に出向いて長期間プラントの立ち上げを行っています。
今回のプロジェクトでは狭い設置場所に無理矢理プラントを押し込まざるを得なかった無理な設計(スペースを断固要求すればよかった)、納期短縮のためお客様の了解を得ないまま製造を始めてしまったので、製造途中でお客様の要求によりかなりな設計変更や作り直しが生じた、さらに品質保証の見通しの甘さ等、総じて言えば当社の経験、知見、能力や折衝力の不足を思い知らされる事態になりました。
大きなプロジェクトを進めるマネジメント体勢を作ってこなかった事も反省しています。それでもみんな慣れない環境の中で心も体も極限状態なのに、逃げることなく、甘えることなく仕事に打ち込んでいます。会社に残った社員も少人数で留守の人の分も生産し、負担がかかっています。
もうすぐプラントは福島からお客様に引き渡され、場所を変えての設置・調整作業に入り、まだ予断を許しません。歴史を振り返ってみると、今までも背伸びの時期が何度かあり、それをクリアする事で人も会社も成長期を迎えました。この背伸びを本当の実力に変え、背伸びをしなくてもクリアできるようにしたいと思います。自ら志願して現場に飛び込む女性もいるこの会社を誇りに思います。