五輪後ケア (12/09/03)
オリンピックが終わりました。見ている方は茶の間であちこちの競技に目を移しながら、無責任に、がっかりしたり、喜んだり、怒ったり、感動したり。
選手はメンタルトレーニングをし、勝つことだけをイメージしています。負けることをイメージしては勝てません。しかし、選手11,000人以上が参加する中で、競技数は26種目302競技。殆どの人が負けます。敗者は見ている人以上に敗戦を重く受け止めます。勝てばまた次への期待で重圧を受けます。
東京五輪マラソンで3位になった円谷選手が、「幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」との遺書を残して自殺したのは衝撃で、まじめを絵に描いたような人柄を思うと五輪後の心のケアの必要性を感じます。いつか必ず引退時期が来ると覚悟を持つとともに、国内予選を勝ち抜いてオリンピックに出場することがすでに勝者であり、重圧の中で競技が出来たことを喜び、勝利も敗戦も次の試合や人生のモチベーションになってくれれば良いと願います。