理科離れ2 (11/09/15)
正田顧問から下記のコメントをいただきました。私は実現不可能な例を書きましたが、知恵を集めれば(下記のように)費用をかけずに理科へ誘導する方法はあると思いますので、顧問のコメントをそのまま転載します。
会長の理科ばなれ対策に教育に金を使うことに賛成です。問題は、子供たちが職業として理科系を選ぶかどうかです。
職業意識がでるのは高校くらいと思うと、高校生にいかにアピールするかです。ここでポイントは高校の教師の質と意識です。残念ながら現状では教師の質が必ずしも高いといえないことがあります。
そこで大学の教員が積極的に高校生にアプローチすることできる機構を作ることが考えられます。多くの大学が夏に高校生を対象にいろいろな実験や講義を実施しているのは、こうした背景があります。
具体的には、横浜の某女子高では東大と東工大の先生を毎年呼んで授業を行ってもらっています。これからは女子がもっと理科系に進むことが必要との意識からです。日常の家事、育児、などの多くが理科的な知識を基礎に必要としていることも事実です。
小生もこの高校で授業をする機会がありましたが、午前中は講義、午後は実験を担当しました。酵素の話と実験を行いましたが、非常に熱心、かつ優秀であることに感心しました。ちなみにこの高校では30%が理科系に進み、やはり先の職業を考え、医学、薬学、生物関係への進学が大半とのことでした。もっと女性の力を理科系に向けることも解決策の一つでしょう。