当社の生き残り戦略 (15/04/01)
培養装置を製造販売していてこの仕事は何時まで続くのだろうかと心配になります。ワクチン、抗体医薬その他バイオ産業にとって培養プロセスは必須なのですが、培養装置は壊れないし、消耗品も殆どありません。お客様の研究所には当社の装置が所狭しと並んでいて、いつ飽和して、失業するかと恐ろしくなります。それでも毎年それなりに売り上げが維持できているのは、古い装置の交換、新規テーマやバイオ産業が伸びていることによる新規需要からですが、それを使うお客様の研究員の数は限られているので、急速な伸びは期待できません。現実に海外の培養装置専業メーカーで永続している会社は少なく、国内でも培養装置市場はバイオ産業の伸びに比べてさほど伸びていません。
培養装置屋として生き残るためには、お客様の研究効率や実験精度を上げる装置の開発をすることによって買い替えや新規需要を生み出す必要があり、そのために使いやすさや信頼性向上等のブラッシュアップや培養情報を的確に採取する新規センサーの開発が必要で、その原動力は社員の意欲と能力のブラッシュアップです。
一方培養装置屋の土台を生かして周辺の事業開拓もして地固めが望まれます。