人工知能 (16/04/18)
チェスや将棋はすでにプロがコンピューターに負けていましたが、囲碁は指し手の組み合わせが多く、人の指し手もファジーなので、コンピューターが人に対抗するのは10年20年先と言われていたのに最強のプロが負けてしまいました。ソフトを作っているのは人なので、どこまでがコンピューターの実力なのか判断が難しいのですが、コンピューターが自分で考えている(実際は計算している)こと、その棋力はソフトを作った人を超えていること、コンピューターの進化は人よりはるかに速いことを考えると、今後の勝負は目に見えています。
SFではコンピューターが人を滅亡させますが、実際はそのソフトを作り、制御するのは人だからSFの事態は起こらないといわれています。生物はそのDNAに、子孫の繁栄に喜びを伴うように仕組まれていますが、もしコンピューターが同様に、自己複製に喜びを持つよう進化したら・・・。
ウィルスや微生物は、時に生物の大量死や絶滅を引き起こしましたが、生物は抗体を作る、異物を排出する等の防御機能を備えることでウィルスや微生物に対抗し、時に他の生物の遺伝子や生物そのものを体に組み込んでその能力を取り込む等、思いもつかない手段で各種の能力を備えて進化してきました。
コンピューターが人の予測を越えて進化し、自らの意思で増殖することが起こらないことを祈るばかりです。人は浅はかなのです。