ライト兄弟 - コーヒーブレイク - 【ニーズを形にする】開発型ベンチャー企業 エイブル株式会社 株式会社バイオット

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第1回 ライト兄弟

鳥のように自由に大空を飛んでみたいという思いは、大昔からの人類の夢である。ダビンチ以後400年間も成功しなかった飛行機をはじめて飛ばしたのは、オハイオ州で自転車製造業を営んでいたライト兄弟であった。
それ以前にも多くの研究者や冒険家が、この人類最初の栄誉に対し果敢な挑戦を繰り返していたが、いずれも成功には至らなかった。なかでも不運だったのは、同じアメリカはスミソニアン研究所の研究員ラングレーだった。彼は1896年蒸気エンジンを使った大型模型飛行機の飛行を成功させると陸軍から5万ドルの研究費を得た。そして1903年12月、ガソリンエンジンの改良機でポトマック川の箱舟の上から初飛行を試みた。誰もが彼の成功を信じて疑わなかった。ところが、機体がカタパルトにひっかかるという思わぬアクシデントが起き、あえなく墜落してしまった。ライト兄弟のフライヤー機が、ノースカロライナ州キティホークの浜辺に飛び上がったのはそれからわずか9日後のことである。
この分かれ目を決定づけさせたのは何だろう。ライト兄弟はなによりも現場観察の虫であった。自ら風洞実験装置をつくり200以上の模型をテスト、グライダーの滑空実験も1千回以上行った。この徹底した現場観察主義が、ペーパー情報の点でははるかに有利な立場にいたラングレーを追い落とす力になったのである。

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