計測器や理化学機器の開発・製造が原点。
独自の取り組みで、歴史を強みに変えています。

当社の創業は昭和24年。理化学機器の開発・製造を行う「石川製作所」が前身です。当初からお客様の個別ニーズに応えるために試作を重ね、お客様と一緒になって精度を高めるスタイルを貫いていました。
依頼される案件のほとんどが「世の中にない装置」でしたので、試行錯誤が多く利益を残すのは困難でしたが、お客様のニーズから目を背けず、正面から取り組むことによって、着実に技術力・提案力を高めてきました。
今でこそ装置の信頼性に胸を張れるようになりましたが、世の中にない装置を作り出す過程では予期せぬトラブルが発生することもありました。トラブルとその解決には非常に多くの学ぶべき点があり、さらなる知見の蓄積にもつながります。トラブルが発生するたびに、問題はどこにあるのか、どうすればお客様の満足する結果につなげることができるのか、現象を多角的にとらえて解決策を見出します。こうして問題を解決しながら、製品の信頼性を高め、お客様との関係を深めていき、お客様にとってなくてはならない存在・オンリーワンの存在になることができました。現在では研究室向け小型装置から小規模プラントまでをカバーしています。
バイオ分野への進出は昭和52年。以来35年間、発酵技術に関わる培養装置やセンサー、計測器、生産設備などを開発し、他社には追いつけないほどの技術やノウハウ・情報を蓄積してきました。
社名をエイブル(株)に変更したのは昭和61年。昭和63年には、販売部門を分離して(株)バイオットを設立し、この両輪でエイブルグループを形成する現体制を整えました。

バイオ分野の市場性。
そこにはモノづくりの新たな地平が広がっています。

バイオとひと口に言っても、その応用範囲は広大です。当社が得意とする「培養」という分野だけでも、医療・医薬・健康・飲料・食品・化学・素材などきわめて多くの業界をまたぎます。水平展開の余地も大きく、例えば宇宙での培養や深海での培養、あるいはバイオ燃料などのエネルギー分野、環境関連分野などの機器開発にも実際に受注実績があります。また培養にまつわる周辺機材の供給や、実験・生産施設での培養物の後処理など、上流・下流工程にも未開発の領域が広がっているという特殊なマーケットを形成しています。
ここには、未開発の領域にチャレンジできる人材・企画力のある人材が、思う存分手腕を発揮できる環境があります。

主なお客様は大手企業の研究室など。
ユーザーと直接つながっているのが最大の特徴です。

多くの場合、機器メーカーは代理店を通じて市場とつながっています。しかし当社は、直販を基本とし、お客様との直接的なコミュニケーションにこだわってきました。その結果、最先端をゆく研究者や技術者からダイレクトに相談・発注をいただくという「特殊中の特殊」なポジションを確立することができました。これは個々のユーザーとの信頼関係づくりから始まって、ご紹介や口コミなどでコツコツと積み上げた財産。他社に一朝一夕で真似できるものではありません。エンドユーザーと直接つながるこのチャネルがあるからこそ、ナマの情報や要望を肌で感じることができます。
研究ニーズ・テーマ・研究室の数は膨大で、お客様の要望も多種多様ですから、常に試行錯誤が必要になり、実にさまざまな知見が社内に蓄積します。これらの知見は、次のコンサルティングや提案・開発にも活かされますので、お客様の要望への対応力が強化され、お客様とのつながりが強化されるという好循環が生まれています。現在ではこの強力なチャネルを活用し、自社製品だけでなく他社製品や海外製品の販売やメンテナンスも行っています。

コンサルティングから設計・製造・納品まで。
一貫して携わっていく独自の事業スタイル。

当社が提供する培養装置は、一見すると同じように見えるかもしれませんが、実際にはその時々のお客様の要求を組み込んだカスタム品です。同じお客様でも、研究自体が進化し機材への要求も進化しますので、新たな工夫を加える必要が発生するためです。
こうしたニーズにタイムリーかつ的確に応えるために、当社ではエンジニアもユーザーと直接にコミュニケーションを取り、ニーズを探り、提案やコンサルティングを行います。設計から開発はもちろん、納品、運用時の調整等にも、営業とともに一貫して関わります。
これほどトータルにモノづくりに関われる企業はほとんどありません。当社のようにカスタム品を短期間でお客様に提供することは非常に難しく、その難しさを避けるために標準化を進めることが一般的だからです。しかし当社では創業時からこのスタイルのため、前述のように情報もノウハウも課題解決の技術もすでにそのほとんどが社内にあるから、実行できるのです。

 

column

好奇心を持って次の時代を担う人材に成長してください。

私たちは、お客様の要望に応えることによって、お客様との信頼関係を築いてきました。そのため、当社のエンジニアには、お客様の要望に応えるための実力が、具体的には、機械・電気・バイオに関する知識と、これらの知識を統合する応用力が要求されます。
正直に言うと、かなり幅広い知識と高度な応用力が必要です。そのため、最初はとまどいの連続だと思います。人によってはストレスを感じるかもしれません。しかし多くの仕事に触れているうちに、様々な知識がつながりだし、ある時からきっと自分自身の予測をも超える成長がググッと始まるはずです。10年後のあなたは、現在からは想像できないくらいに変わっているでしょう。そういった成長のビタミンはいたるところにありますので、ぜひ学び取っていって欲しいのです。学びの源は好奇心です。好奇心を持ってお客様の研究や様々な技術に触れ、幅広い知識と応用力を身につけて、次の時代を担う人材に成長してください。

私たちは人生の最も大切な期間と時間を仕事に費やします。だからこそ仕事を通じて成長していきたい。これが当社の仕事に対する理念です。
幸い当社はエンドユーザーに直接納品しているため、お客様の満足した顔、時には怒った顔を間近に見る事ができ、仕事の評価がすぐ分かります。お客様のニーズを直接伺い、お客様に直接提案することができます。
また中小企業なので自分のアイデア、行動をすぐに会社の事業に反映できます。大会社であれば10人の決済が必要なことが、上司の了解だけですみます。提案すればたいてい受け入れられ、失敗しても許されます。その分人生を他人のせいにできません。自分を成長させるにはもってこいの職場といえるでしょう。

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